教本『大自然の法則と人間の使命』
第十六章 知らせが掛かる原因
凡例:金枠=原典(暗記対象・出典付き。主に『実踐哲学の学び(その2)』に依る)/灰枠=〔編者注〕・譬え・具体例(原典の言葉ではない)/〔出典:…〕=地の文中の典拠。教義は不変、原典は実在テキストからの引用のみ。
どのような場合に知らせが掛かるか
では、どんな原因があって、戒め・警告の知らせが掛かるのか。原典は、その第一義を次のように示す。
【原典】知らせが掛かる原因(第一義) 『実踐哲学の学び(その2)』
では、どの様な原因があるから、戒め、警告のための知らせを掛けられるのか? 第一義的には、大自然の法則に外れているからである。ただし、大自然の法則を知らず、正しい行為、考えと思っている場合もあるが、知らせは掛かる。
── 出典:実踐哲学の学び(その2)第三章「知らせが掛かる原因」
では、どの点が法則に外れているのか。原典は大きく四つの場合を挙げる。これは、第十章で見た「四つの感謝」(神佛・先祖・社会・物)に対する外れ、と重なる構造である。
一、神佛を粗末にしている場合
・自家に佛壇・神棚等がない(礼拝の中心がないと、一家の中心がないのと同じで守護が薄い。「佛壇のある家からは非行少年が出にくい」との調査もある)。
・神社・佛閣にお参りをしない/真の奉仕者を粗略にする/神佛や霊魂を否定する考えを持つ。
二、先祖を粗末にしている場合
・親を粗末にする(言うことを聞かない、病身・老身の親の世話をしない)。兄弟・親族の仲が悪いのも先祖への忘恩。
・子孫に責任を持たない(子は神佛からの預かり物・先祖からの頂き物)。
・墓を粗末にし墓参りをしない/位牌・過去帳がない/先祖の供養が滞る/遺産の不当相続・争い。
三、社会での住位の考え方が違う場合
・組織の長・従者としての立場を弁えない(会社組織は公器。収益を社会に還元する)。
・社会貢献をしない(自分の利ばかり考え、地域社会活動、国に貢献しない)/国民として納税義務違反、福祉へのただ乗り(過剰福祉)など/反社会的な活動、宗教団体に所属。
四、個人の欠点が原因の場合
・夫・妻・子の立場を弁えない(夫婦は六分四分、親子は九分一分がうまくいく)。
・短気・貪欲・我欲・妬みで周囲に迷惑をかける/不義・不正・不当行為。
最後の点について原典は、「犯罪等は形而下的に処理されるが、制裁が不十分な場合(心掛け等)、形而上的に神佛が処理される」と述べる。表に出ない心・考えにも及ぶ──第二章で見た自然法の性質が、ここに現れている。
先祖の供養と現世の知らせ
とりわけ特筆すべきは、先祖の供養に関する知らせである。代々足が悪い一家、養子に来た人が先代と同じ病気になる、変死者・自殺者が出る家系などでは、古い先祖が粗末になっている例が多い〔出典:実踐哲学の学び(その2)〕。
〔実例〕ある人の妻は、四十年以上前に乳癌にかかり、寝たきりの父を抱えて看病していた。形而上の原因があると教えられ、先祖の家系を調べると、明治の戦役で遠くで亡くなり供養できていない先祖がいると分かった。わざわざ尋ね、寺で見つけ、その人を供養した。その後、寝たきりの父が起きて歩くようになり、自分で山の墓参りもできた。四十年近く経ったいま、その夫人は健康で暮らしている。──形而下的には体質の問題だが、形而上的には歴代先祖を粗末にしている証だった。
知らせを無くすには
原因が「法則に外れること」である以上、知らせを解消する道も原典に示されている。次章「知らせを解く方法」への橋渡しとして、その要点を引いておく。
【原典】知らせを無くすには 『実踐哲学の学び(その2)』
知らせが全く無くなることはないが、今掛かった知らせが解消するのは、一、知らせを解きさとる。二、知らせの意味を実行する。三、善根の累積。
── 出典:実踐哲学の学び(その2)第三章「知らせを無くすには」
では、どうすれば知らせは減るのか。原典は「知らせが全く無くなることはない」と前置きしたうえで、その道を示す。減り方そのものを図33に掲げる。
図33の読み方
原典は「知らせが全く無くなることはない」と前置きし、今掛かった知らせが解消する道を三つ挙げる。一 解きさとる。「御意趣を悟れば、解消していく」。二 意味を実行する。「知らせに気付き、行動を変えたから、知らせがなくなったのである」。三 善根の累積。「善根を積むとは、まず神佛へ随順すること」。根から減らすには、原因そのものを断つ。「形而上、下の原因、経過の問題点を解消すれば、その知らせは、起こらなくなる」のであり、「大自然の法則に遵った生き方をしないと、知らせは無くならない」。断つべき原因は本章の四つで、裏返せば恩に応えることである。ただし、減ればよいのではない。「余り悪意に理解しているとその内、その知らせは掛からなくなる場合がある」が、「実際には、別な方法で知らせは掛かっている」。逆に「本気になると、ドンドン知らせが掛かり、罪業を取ってやろうとされる」〔出典:実踐哲学の学び(その2)(その3)/掘り下げ(改訂版)〕。
