章12

実践書

第十二章 人間完成への道

教本の対応: 教本『大自然の法則と人間の使命』第十二章「人間完成への道」(図26)

人生の目的は「人間完成」。それぞれの個性を、より善く世の役に立てるように、自ら仕立てること。第十二章は、人間完成と個性、欠点の善用、善業の累積と罪障償滅を、原典と説法で確かめる章である。「完成していない自分」を責める章ではなく、「いまの欠点も、善用すれば役に立つ」「善業は一つずつ積む」という、足場を持つために置く。体調の重い日は、積まず、休む。

凡例: 【原典】=原文のまま・出典つき/【説法】=説法の日付と題つき/【言及】=説法と原典の関係(● 語が一致 ○ 内容が近い ◇ 説法のみの言い方 ◆ 使い方が違う)/【実践】=日々の気配りと実践(案)/【私の体験】=書き手が書く

節052 人生の目的は「人間完成」 ── 個性を、世の役に立てるように仕立てる

教本の対応: 第十二章「人生の目的は『人間完成』」

【原典】「「人生の目的は、人間完成だ」と、神、佛は説かれた。」

── 『實踐哲学の学び(その1)』「人生の目的」

【原典】「人間完成とは、それぞれの個性(各自の性質、性格、品性)を、より善く世の役に立てるように、自ら仕立てること。」

── 『實踐哲学の学び(その1)』「人生の目的」

【原典】「人格形成とは違い、存在意義を一歩進めた考えで、それが神、佛が、一人一人の人間に意図されていることだ。」

── 『實踐哲学の学び(その1)』「人生の目的」

【原典】「一人の個性が、存在価値を決めるのであって、必ずしも個人の能力ではない。」

── 『實踐哲学の学び(その1)』「人生の目的」

【原典】「各人の能力は、大自然の神、佛の前には小さなもので、比較にはならない。」

── 『實踐哲学の学び(その1)』「人生の目的」

【原典】「充分、世の役に立って死ぬことが、与えられた天寿を全うすることである。」

── 『實踐哲学の学び(その1)』「人生の目的」

【原典】「人間完成とは、死に際してあわてて行うことではない。」

── 『形而上学のすすめ(三)』「人間完成」

【原典】「日々、努力が必要で、いつ逝っても善い心構え、準備が大切である。」

── 『形而上学のすすめ(三)』「人間完成」

【原典】「今日かもしれない。明日かもしれないので何時逝っても善いような心掛けで生きよ。」

── 『形而上学のすすめ(三)』「人間完成」の前(当来佛)

【配慮】死を扱う文である。体調が重く、死を身近に感じる日は、この文を、心の準備を急かす文としては読まない。受診・休養を先にし、不安が強いときは、主治医や身近な人に話す。「日々、努力が必要」は、今日できる範囲の一つのこと(本章の【実践】を参照)。

【説法 2025/12/8「生きる」意味とは】それが、今日、明日の未来「生きる(人間完成)」につながる。

【言及】● 「人間完成」は原典の語(説法337本中1本)。説法は、(その前の文を受けて)今日、明日の未来「生きる(人間完成)」につながる、と言う(「人間完成」の語は、この1本のみで、説明はない)。

【気を配る】他人の能力と比べていないか。原典は、各人の能力は大自然の前には小さく、比較にならず、存在価値を決めるのは個性だと言う。「完成していない」と自分を責めない。
【実践】今日、自分の個性(性質・性格)を一つ書き、「これを、誰かの役に立てるとしたら」と一行添える。

【私の体験】

手がかりの問い: 自分の個性として気づいたことは何か。それが人の役に立った場面は。

日付:   出来事:

節053 欠点を善用する ── 与り物を使い切る

教本の対応: 第十二章「個性と『欠点の善用』」・「百人百様・燃焼し切る」

【原典】「個性が大切になってくるが、個性には長短有り、それぞれの欠点、短所は特徴でもある。」

── 『實踐哲学の学び(その1)』「人生の目的」

【原典】「欠点、短所、不備な性質を、上手く善用するのだ。」

── 『實踐哲学の学び(その1)』「人生の目的」

【原典】「逆に欠点を、どのように世の役に立てるかが、人間完成にある。」

── 『實踐哲学の学び(その1)』「人生の目的」

【原典】「先祖から頂いた善い性能を生かし、伸ばし、世にとって悪いものは、工夫、変化させ善用する。」

── 『形而上学のすすめ(二)』「返却は不可能」の項

【原典】「「返却」は不可能であるから、身体を「使い切る」「性質、能力を出し切る」ところの「人間完成」である。」

── 『形而上学のすすめ(二)』「返却は不可能」の項

【原典】「生き甲斐が見出せない時、「覿面のことに最善を尽くす」」

── 『形而上学のすすめ(二)』「人間の尊厳」の項

【原典】「「感謝」と「はたらく(傍楽)」で他を楽にする心だけは失わないことだ。」

── 『形而上学のすすめ(二)』「人間の尊厳」の項

【説法 2026/9/6「普通を知る?」】長所と短所を必ず持っているもので、長所を生かし、欠点、短所を善用することが必要なのです。

【言及】● 「欠点」「短所」「善用」は原典の語(説法337本中、「欠点」15本)。説法は、長所と短所を必ず持っており、長所を生かし、欠点、短所を善用することが必要だ、と言う。原典と同じ向き。「傍楽」「はたらく」の語は、説法に0件。

【気を配る】欠点を、消すべきものとだけ見ていないか。欠点は特徴でもあり、世の役に立てられる(善用)。身体・性質は与り物で、返せないから、使い切る。
【実践】自分の欠点を一つ選び、「これが役に立つ場面」を一行考える。生き甲斐が見えない日は、「目の前のことに最善を尽くす」を一つだけ行う(体調優先)。

【私の体験】

手がかりの問い: 欠点が、あとから役に立った、と思えた経験は何か。

日付:   出来事:

節054 善業の累積と、罪障の償滅

教本の対応: 第十二章「善業の累積」・図26

【原典】「「善業の花を咲かせるのは、難しい」(当来佛)」

── 『心掛け』「善根」

【原典】「善根とは、善なる本を作り出すもの。善い報いを受ける善い原因。」

── 『心掛け』「善根」

【原典】「「善根を積むためには、菩提心が必要」(当来佛)」

── 『心掛け』「善根」

【原典】「「百善は、一悪に如かず(一度の悪で、百の善は帳消しになる)」」

── 『実践』「善行」

【原典】「「うん、悪いことはしとらんかも知れんが、善いこともしとらんよの?」」

── 『心掛け』

【原典】「「覆水盆に返らず」、もとの姿には戻らない。」

── 『実践』「善行」

【原典】「だから、別な何かで償う。」

── 『実践』「善行」

【説法 2026/4/14「同じ過ちを繰り返さないためには?」】償滅とは、消滅ではなく、償っていくこと。

【言及】● 「償滅」は原典(『心掛け』『実践』ほか)の語。説法は、償滅とは消滅ではなく、償っていくことだ、と言う(原典「罪障は消滅ではなく償滅」と同じ向き。「償滅」は説法337本中3本)。

【説法 2026/4/14「同じ過ちを繰り返さないためには?」】財や労や善業累積で相手や社会に償うのである。

【言及】● 「善業累積」は原典の語(説法337本中この1本のみ)。説法は、財や労や善業累積で、相手や社会に償う、と言う(原典「別な何かで償う」「償いは、善根を積む事だ」と同じ向き)。

【説法 2026/8/25「喜びを振りまく」ことが出来ますか?】つまり、善いことは、してやる、してあげるではなく、奉(たてまつ)って行う。

【言及】◇ 説法のみの言い方(「奉って行う」)。原典の「菩提心(利他、化他をする、他や社会を善くしようとする心)」と、向きは近いが、語は一致しない。説法は、善いことは、してやる・してあげるではなく、奉って行う、と言う。

【説法 2026/5/25「信」がある?ない?それも、あなたの運命】「善業の蓄積は出来ないが、悪業は積み重なっていくもの

【言及】◆ 原典は、「善業の累積」を人間完成の道とし、ただし「善業の花を咲かせるのは、難しい」と言う。説法(5/25)は、「善業の蓄積は出来ないが、悪業は積み重なっていくもの」と言う(「善業」は説法337本中10本、「菩提心」は0件)。向きが違うように読める。並置のみ。

【気を配る】善い行いは、花が咲くまで時間がかかる。善根(根)が要る。一度の悪が百の善を帳消しにするので、悪いことを二度としない。償いは、消すことではなく、別の善で償う。
【実践】今日、善いことを一つ(「してあげる」でなく「奉って」行う気持ちで)、小さくてよい。償いたいことがあれば、別の善で償う一歩を一つ決める。自分を責め続けない。体調の重い日は、積まず、休む。

【私の体験】

手がかりの問い: 「善いことをしていない」と気づいた経験と、そこから行った善いことを、一つずつ書く。

日付:   出来事:

体験の書き方

体験の書き方(一件ごと): 日付/自分の個性・欠点として気づいたこと(評価を入れない)/それを役に立てたこと/善いこと(奉って行ったこと)/償いとして行ったこと/「私はこのように学びました」の一文。

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