章28

教本『大自然の法則と人間の使命』

第二十八章 心の病と形而上学

印刷するときは、ブラウザの「印刷」を開いてください(パソコン=Ctrl+P/スマホ=共有・メニューの「印刷」)。送り先を「PDFに保存」にすると、この章をPDFにできます。

凡例:金枠=原典(暗記対象・出典付き。主に『心掛け』に依る)/灰枠=〔編者注〕・譬え・具体例(原典の言葉ではない)/〔出典:…〕=地の文中の典拠。教義は不変、原典は実在テキストからの引用のみ。

精神と心掛け

「精神とは、心掛けのことだ」とは当来佛のお言葉だ。

近年、精神に関する病が増大している。心掛けが病んでいるのが精神病だとすれば、精神疾患は薬だけでは根本解決にならない。

心掛けの根本にある問題を解消しなければ、精神の病は治らない。

【原典】精神=心掛け 『心掛け』

「精神とは、心掛けのことだ」とは、当来佛のお言葉である。つまり精神病は、心掛けが病になっているのだ。

── 出典:心掛け(序・精神とは)

怒り・短気・恐れ

怒り:怒りとは、「奴(やっこ)」と「心」── 奴隷のように感情という主人に使われ、理性がない状態とも言われる〔出典:心掛け「怒り」〕。

怒りが出た時は「何に怒らされているのか?」「神佛は何を教えておられるのか?」と問い直すことが大切だ。

「怒りは百害あって一利なし」──怒りは自分の心身を傷つけ、周囲の和合を乱し、知らせを悪化させる。

短気:「短気は損気」。単身赴任の人が会社で上司に短気を起こしたその夜、遠い実家の幼い子供が庭で転び額に大きな傷をしたという事例がある。ご神示で解くと「短気の戒め」と教えられた。自分の言動が神佛の監視下にあることを知った〔出典:実踐哲学の学び(その2)〕〔出典:実踐哲学の学び(その2)〕。

【原典】怒り・短気 『心掛け』

怒りとは、「奴」と「心」。やっこのこころ。小者、身分が低い奴隷のようなこころ。心が卑しい状態になっている。奴隷のように感情という主人に使われ、理性がない。

短気は短期で、命を無くする知らせ。

── 出典:心掛け(怒り・短気)

慾(よく):慾は人間の自然な力だ。生存のための慾、向上しようとする慾──これらは必要だ。しかし「我慾(がよく)」「自利(じり)」の慾は分限を超え、知らせを引く。

焦りと素直さ

焦り(あせり):早口・前のめり・先走り。「歩くことも焦って転ぶな」。焦りは判断を誤らせ、事故や失敗を引く。

素直さ:形而上学の実践で最も大切な心掛けの一つだ。

素直とは「指示通りに動く」という単純なことではない。「神佛のお考えを受け入れる心の柔軟さ」だ。

自分の先入観・固定観念・我(自我)を横に置き、神佛からの指示を「まず受け取る」という姿勢が素直さだ。

幼い子供ほど、誤解や偏見などの雑色が入っていないぶん、直ぐにご神示が立つ〔出典:実踐哲学の学び(その2)〕。

【原典】素直 『心掛け』

「素直になれ」「素直でないと損だ」(当来佛の常のお言葉)

三、四歳の子供が直ぐにご神示が立つのは、誤解や偏見などの、雑色が入っていないからでもある。

── 出典:心掛け「素直」/実踐哲学の学び(その2)

心の病と心掛けの関係を、図58にまとめた。

図58の読み方

 図58は四段に読む。一段目は「『精神とは、心掛けのことだ』とは、当来佛のお言葉である。つまり精神病は、心掛けが病になっているのだ」。二段目は心を乱すもの四つで、怒りは「『奴』と『心』。やっこのこころ」、短気は「短気は短期で、命を無くする知らせ」、慾は我慾・自利の慾が分限を超えること、焦りは判断を誤らせることである。三段目は素直さで、「素直になれ」「素直でないと損だ」。「三、四歳の子供が直ぐにご神示が立つのは、誤解や偏見などの、雑色が入っていないからでもある」。四段目は問い直すことで、怒りが出た時は「何に怒らされているのか?」「神佛は何を教えておられるのか?」と問い直す〔出典:心掛け(序・怒り・短気・素直)/実踐哲学の学び(その2)〕。

図58 心の病と形而上学 ── 精神とは、心掛けのこと(第二十八章)
図58 心の病と形而上学 ── 精神とは、心掛けのこと(第二十八章)(押すと画面いっぱいに拡大・もう一度押すと戻ります)

ここで第六部を振り返っておく。恩から素直さまでの四つの章を一本の筋に並べたのが図59である。

図59の読み方

 図59は、第六部の四つの章を一本の筋で読む図である。土台は、当来佛が「どうしたら善いかは、お前たちの心掛け…」と、心掛けを人間の方に預けられたことである。中段は四つの章で、第二十五章は恩 ── もとを思う心(図55)、第二十六章は義・徳・善 ── 社会に尽くす心(図56)、第二十七章は和合 ──「和合は、修道(信仰)、学びのバロメーター」(図57)、第二十八章は心の病 ──「精神とは、心掛けのことだ」(図58)。三段目の一本の筋は、恩を知る、社会に尽くす、和合と協力、素直さ、である。下段は前後の部とのつながりで、第五部の「一度教えて頂くとそれを実踐して、次のさとりがあり、さらに進んで行くのである」を受け、第七部の戒へ続く ──「原理、原則に照らし合せてみて、『人間は、かくあるべき…』ということが分かると、戒(善戒、禁戒)や道徳(真の道徳)が生まれて来る」〔出典:心掛け/実踐哲学の学び(その2)/諸法の原理原則 あとがき〕。

図59 第六部の総まとめ ── 心掛けの実践(第六部)
図59 第六部の総まとめ ── 心掛けの実践(第六部)(押すと画面いっぱいに拡大・もう一度押すと戻ります)
『大自然の法則と人間の使命』正本v127の「第二十八章」を、本文の文字を変えずに掲載しています。精査前の暫定版です。金枠=原典(出典付き)/灰枠=〔編者注〕。図は正本の図をそのまま載せています。
この章をLINEで送る教本の一覧へ