章28

実践書

第二十八章 心の病と形而上学

教本の対応: 教本『大自然の法則と人間の使命』第二十八章「心の病と形而上学」(図57・図58)

原典は、精神を心掛けのこととし、怒り・短気・焦り・素直を、心掛けの課題として説く。本章は、これらを原典と説法で確かめ、怒りや短気が出た時に問い直して、その体験を書き残すための章である。心や身体の不調が続く時は、診察・受診を優先し、並行して心掛けを見直す(本章は医療に代わるものではない)。第二十九章(戒とは何か)へつながる。

凡例: 【原典】=原文のまま・出典つき/【説法】=説法の日付と題つき/【言及】=説法と原典の関係(● 語が一致 ○ 内容が近い ◇ 説法のみの言い方 ◆ 使い方が違う)/【実践】=日々の気配りと実践(案)/【私の体験】=書き手が書く

節111 精神と心掛け

教本の対応: 第二十八章「精神と心掛け」・図57 一段目

【原典】「近年、精神に関する病が増大している。」

── 『心掛け』第一部「序」

【原典】「「精神とは、心掛けのことだ」とは、当来佛のお言葉である。」

── 『心掛け』第一部「序」

【原典】「つまり精神病は、心掛けが病になっているのだ。」

── 『心掛け』第一部「序」

【気を配る】眠れない・気分が重い・落ち着かない時は、身体の不調として受け止める。原典は、心掛けが病になっている、と述べる。
【実践】不調が続く・強い時は、診察・受診を優先する。並行して、自分の心掛け(怒り・短気・焦り・慾)を見直す。

【私の体験】

手がかりの問い: 最近の心の不調(重い・いらだつ)は、何の合図として受け取れるか。受診の要否は、どう判断したか。

日付:   出来事:

節112 怒りと短気 ── 奴の心・短気は短期

教本の対応: 第二十八章「怒り・短気・恐れ」・図57 二段目

【原典】「怒りとは、「奴」と「心」。やっこのこころ。小者、身分が低い奴隷のようなこころ。」

── 『心掛け』第一部「怒り」

【原典】「心が卑しい状態になっている。奴隷のように感情という主人に使われ、理性がない。」

── 『心掛け』第一部「怒り」

【原典】「怒りは、自衛本能の一つで、自分を守ろうとする気持ちから。」

── 『心掛け』第一部「怒り」

【原典】「叱るときには、感情が出てはいけない。理性で。」

── 『心掛け』第一部「怒り」

【原典】「短気とは、闘争本能の現れ、歪である。」

── 『心掛け』第一部「短気」

【原典】「短気は短期で、命を無くする知らせ。」

── 『心掛け』第一部「短気」

【原典】「考えにゆとりがない。」

── 『心掛け』第一部「短気はなぜ起こるか?」の一つめ

【原典】「自愛が強いから。」

── 『心掛け』第一部「短気はなぜ起こるか?」の五つめ(当来佛)

【原典】「単身赴任をしていた人が、会社でつまらぬ事でカッとなり、上司に短気を起こした。」

── 『實踐哲学の学び(その2)』第一章「知らせ」の末の事例

【原典】「ご神示で解くと「短気の戒めである」と教えられた。」

── 『實踐哲学の学び(その2)』同

【原典】「自分の言動が、常に神佛の監視下にあることを知った。」

── 『實踐哲学の学び(その2)』同

【説法 2026/5/14「家族の一員であることを、忘れてはならない」】主人の職場での短気、暴言と子供のその夜の夜尿症(膀胱:暴行)が関係することもある。

【言及】● 原典の事例(職場で上司に短気を起こした夜、遠い家で幼い子供が転んで額に傷)と同じ筋。説法は、職場の短気・暴言が、家の子供の身体の症状に出ることもある、と言う。

【説法 2026/9/23教えてはもらえるが、やるのは自分!】例えば、相手から何か言われたら、すぐ怒る、傷つく、恨むなどの感情になることを抑えられるように努力をする。

【言及】○ 原典「叱るときには、感情が出てはいけない。理性で。」に近い。「感情を抑え」は原典に0件(第十七章の言及を参照)。原典は、怒りを抑えるよりも、「何故、こんなことになるのか」と問う方へ向かわせる(下の猿回しの句)。

【気を配る】怒りが出た時、「奴の心」(感情に使われて理性がない)になっていないか。短気が出る時は、考えにゆとりがない・自愛が強い時。叱る時は、感情ではなく理性で。
【実践】怒りが出たら、一呼吸して、「何に怒らされているか」「神佛は何を教えておられるか」と問い直す。短気を出した日は、その日のうちに、家族や身近な人に何か起きていないかを見る(知らせの合図として)。

【私の体験】

手がかりの問い: 今日、怒りや短気が出た場面は何か。出た直後に、問い直せたか。その後、身近な人に何か起きたか。

日付:   出来事:

節113 猿回しの猿 ── 問いを自分へ向ける

教本の対応: 第二十八章「怒り・短気・恐れ」(教本は〔出典:心掛け「怒り」〕で引く。猿回しの句は『心掛け』「短気」の項)

【原典】「相手は、猿回しの猿で、相手の後ろに『猿回し』という神佛がおられることが分からないから」

── 『心掛け』第一部「短気」「猿回し」(当来佛)

【原典】「それより「何故、こんなことになるのか?」「何がご意趣なのか?」「何故、この人はこのように使われるのか?」「私に何を諭されるのか?」を考えると、いつの間にか収まる。」

── 『心掛け』第一部「短気」「猿回し」

【原典】「他人が嫌うこと(汚い、きつい、苦しい)、自分の嫌なこと、欠点、避けることを進んで行う。自分を錬磨すれば、腹は立たなくなる」

── 『心掛け』第一部「短気」「猿回し」(当来佛)

【説法 2026/1/18「学んだことは、学び直すことが出来る?」】自慢、のんき、ほら吹き、嘘つき、言い訳、早口、短気、反抗、嫉妬、早とちり、慌てる、うろたえる、見落とし、自己卑下、落ち込む、逃げる…などの性格、性質、何でも良いから、「一つ変えることが出来たら」ワシの言っていること(意味)が分かる。

【言及】◇ 説法が当来佛の言葉として引くこの文は、原典25本に見つからない(「一つ変え」0件)。原典の「自分の嫌なこと、欠点…を進んで行う。自分を錬磨すれば、腹は立たなくなる」と向きが近い(○)。

【気を配る】相手の後ろに「猿回し」(神佛)がいる、と見ているか。「めんどくさい」「失礼だ」と思った時が、問いの機会。
【実践】腹が立ったら、「何故こんなことになるのか」「私に何を諭されるのか」を考える。一日に一つ、自分の嫌なこと・避けることを、進んで行う。

【私の体験】

手がかりの問い: 腹が立った相手を、「使われている」と見直した時、何が変わったか。進んで行った、嫌なことは何か。

日付:   出来事:

節114 焦りと素直 ── 先入観を横に置く

教本の対応: 第二十八章「焦りと素直さ」・図57 三段目

【原典】「じれる、いらだつ、準備がないから、先が読めないから、不用意なことが起るから、自分の想うようにいかないから。」

── 『心掛け』第一部「焦り」

【原典】「物事はいきなり起こらない。」

── 『心掛け』第一部「焦り」

【原典】「自分に解決できないことは、自分に起こらない。」

── 『心掛け』第一部「焦り」

【原典】「意図を掴み、冷静に対応する。」

── 『心掛け』第一部「焦り」

【原典】「「素直になれ」「素直でないと損だ」とは、当来佛の常なるお言葉であった。」

── 『心掛け』第一部「素直」

【原典】「かといって、「言葉を丸呑みするのではない」とも。」

── 『心掛け』第一部「素直」

【原典】「素直とは、飾り気がなくもとのまま、心が正しいこと、正直という意味になる。」

── 『心掛け』第一部「素直」

【原典】「まず、先入知識や先入意識を横に置く」

── 『心掛け』第一部「素直」「四無」(当来佛)

【説法 2026/5/25「信」がある?ない?それも、あなたの運命】実践とは、まず、愚直に、素直に、言われた通りやってみることであり、教えの解釈を都合よく曲げて、あたかも行っているように見せるのは自分の面子、自己満足に過ぎない、それでは、運命が変わることはない。

【言及】● 「素直」は原典の語。原典は「言葉を丸呑みするのではない」とも述べ、説法の「言われた通りやってみる」は、原典の「先入知識を横に置く」「言われたことを素直に聞き入れなさい」と近い(○)。

【説法 2026/3/28「間違いを、認められますか?」】そこで、素直な心を持たなければ、「法則」を身に付けることは難しくなるのである。

【言及】● 「素直」は原典の語。原典は、素直を「飾り気がなくもとのまま」とする。

【気を配る】焦り(いらだち・先走り)が出た時は、準備が足りない・先が読めていない時。「自分は素直なつもり」と反目していないか。
【実践】焦ったら、意図を掴み、冷静に対応する。人の話は、自我・我知・我計・我慾を一度横に置いて、まず聞く。丸呑みはしない。

【私の体験】

手がかりの問い: 今日、焦りやいらだちが出た場面は何か。先入観を横に置いて聞けた場面はあったか。

日付:   出来事:

体験の書き方

体験の書き方(一件ごと): 日付/怒り・短気・焦りが出た場面/出た直後に問い直したか/身近な人・身体に起きたこと/受診の要否/その後。

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